RIPE Atlas Software Probeを導入してみた
はじめに
おお、ついに来たか。仕事終わったら申し込みしてみるべさ。
— じふ (@yuuturn5) 2020年2月13日
RIPE Atlas Software Probes — RIPE Labs https://t.co/tD8KkysZVH
購読しているRSSをみていたら、上記の記事が上がっており、
"RIPE Atlas probes are now available as software"とあったので、さっそく使ってみました。
そもそも、RIPE Atlasとは?という方は、以前書いた下記記事を見てみてください。
yuuturn0422.hatenablog.jp
以前はハードウェアのProbesしかなく、
v3のものは自宅で稼働しているがUSBメモリが壊れてしまうことが多く意外にめんどくさいかったです。
(v4になって、NanoPi NEO Plus2なっているらしく、USBメモリに依存しなくなったとRIPEの記事もある)
また、物理的に導入が困難な環境もあるので、ソフトウェアでのProbesには期待していました。
cf. New RIPE Atlas Version 4 Probes — RIPE Labs
Software Probesのインストール
RIPE Atlas Software Probes - RIPE Atlas — RIPE Network Coordination Centre
基本的にはこの記事を参照するより、上記公式ページに沿って導入したほうが、いいと思われます。
そもそも、RIPE NCCのアカウントを持っていない方は、まずアカウント登録から。
https://access.ripe.net/registration
ガイドによるとインストールできるOSとして挙げられているのは下記5つ(※2020/02/14時点)
- CentOS 7 - binary RPM package
- CentOS 7 and 8 - source installation
- Debian (9 and 10) and Raspbian - source installation
- Docker - preliminary source installation
- Turris Routers - official software package from Turris
CentOS 7だと、RPMのパッケージが用意されているみたいなので、CentOS 7のVPSを使うことにしました。
使ったVPSはConoHaのVPS。一番安いRAMが512MBのもの。
(※後でRaspbian on RaspberryPi3にもインストールしてみたが、パッケージをビルドする必要があるが手順沿えば問題なく導入できました)
curlで落としてきたrpmファイルをインストールすると、
/etc/yum.repos.d/ripe-atlas-probe.repoが作成され、yumコマンドでSoftware Probeがインストールできました。
インストール後、systemctl status atlas.service のコマンドでSoftware Probeが起動していることが確認もできます。
また、登録に使うので、/var/atlas-probe/etc/probe_key.pub の中身(公開鍵)を控えておきましょう。
登録申請
インストールしただけでは、意味はなく登録することでRIPE Atlasの画面から参照できるようになります。
https://atlas.ripe.net/apply/swprobe/
登録は上記URLから、入力項目は
- AS Number
- City
- Country
- Public Key
- Notes
の5つ
AS Number/City/CountryはインストールしたVPSの環境のものを入力しました。
Public Keyは/var/atlas-probe/etc/probe_key.pub の中身をそのままコピペ。
Notesは特に書かなくて問題なかったです。
submitすると、RIPE NCCアカウントに登録したメールに、
”Your new RIPE Atlas software probe is created”と受付メールがきます。
15分ほど、そのまま待つと”Your new RIPE Atlas software probe is created”というProbe IDが発行されたというメールがきます。
来ない場合何かしら問題があるので、プロセスが起動しているかなど確認したほうが良いかもしれません。
ということで、無事導入完了。
導入後は何するの?
www.ripe.net
導入しただけだと、リソースがくわれているだけなのでProbe起動時間に応じてたまるCreditを使って、
いろんな箇所からping/traceroute/digなどのコマンドを実行して結果を得られるInternet Measurementsを使うと、
色々なNWからの視点が見られて楽しいので、試してみてください。